2008年11月19日水曜日

山小屋プロジェクト:WaterValley#13 2008.11.19










ついに屋根完成
今年、最高の寒波到来。山は5度。働いているとそれほどでもないが、腰かけてお弁当となるとさすがに寒い。焚き火だ、焚き火だ。燃やすものはいくらでもある。枯れ木、焚きつけには事欠かない。
 メラメラと燃える炎は何か引き込まれる。「火遊び」という言葉の意味が良くわかる。情熱は焔のごとく燃え上がるし、怒りも燃え上がる。篝火の薪能は幽玄だし、鞍馬の火祭は勇壮だ。しかし、二つ重なると、胃炎だったり関節炎だったりあまりうれしくない。火は内的であり普遍的、善と悪を同時に断固として受け入れることのできる唯一のものである。それは、楽園で光輝き、地獄で燃える。それは優しさであり責苦である。それは煮炊きする火でありアポカリプスの火でもある。(バシュラール/火の精神分析)
 火は、炎だけでなく不完全燃焼すると煙も出るし、燃えた後には灰が残る。上手に火を起こす人もいれば下手な人もいる。燃え始めて消えるまでには、プロセスとスキルも付随してくる。オール電化や電子レンジで火は生活の中にその地位を失いつつある。それは単なる郷愁として忘れさってもいいのかもしれないが、心の焔はなくしたくないものだ。