2008年11月12日水曜日

山小屋プロジェクト:WaterValley#11 2008.11.12










ドアを制作。「道具と工具」


大きなアクリルの窓付きドアを制作。約6時間。最後にヒンジを取り付ける段になって「のみ」を使用して兆番の取り付け用のくぼみを作成。ノミを使うには2,30年ぶりだろうか。錆びきっている。グラインダーで横着をかます。本当は砥石で心をこめて研ぐのが本当だろう。ご先祖に叱られそうだ。要領がつかめた頃には作業は終了。

 ところで、ノミも鉋も「道具」と呼び(間違いではないが)あまり工具とは言わない。ドライバーやスパナは道具だけれど「工具」と呼ぶほうがふさわしい。もちろん、「道具」を使うのは人類の特徴ともいわれさまざまな分野にわたるが、何か、「道具」と「工具」はニュアンスが違う。鉋で木を削ると、木の性格や向きによって削れかたも異なるが、サンダーで削ると滑らかできれいで、しかし無表情だ。手引きの鋸で木を切ると木目や節で曲がったりするが、電動丸鋸できると、きれいに直線で切れる。プレカット、プレキャスト、プレファブリックは便利だ。素材の個性との衝突のあるなしだ。個性をバッサリ切り捨てるか、個性とぶつかり葛藤するか。鉋で木を削るには、木の性格を知り、対話しなければならない。面倒だがきれいに削れた面はサンダーで削った面とは比べ物にならない輝きがある。


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