2009年5月17日日曜日

山小屋プロジェクト:WV22 0517:晴耕雨読-と思いきや事故発生


晴耕雨読-と思いきや事故発生

雨の日の山小屋もなかなかのものだ。コールマンの加圧式のガソリンランタンが活躍。白熱球換算で100w以上は確実にありそうだ。本を読むには充分過ぎるくらいだ。電話は電波の来るところに置きブルートゥースで小屋まで飛ばす。残念ながらPCはローカルだがKBを叩いていると「アーサー・C・クラーク」の気分だ。ランタンのコーーッという音と雨音だけが聞こえる。電気の時代と言われるがやはり石油は便利だ。山の中で明かりを取るのはガソリントーチだし、ましてやストーブとなると石油かLPGだ。いちいち充電池を持ってきて又持って帰るのはやはりおっくうだ。太陽電池とか風力発電、もいいのだがサバイバルには不向きだ。ましてや戦争となると、充電式の戦車や装甲車で電池が切れたらどうするんだろう?「敵はチョットタンマ。充電してるから」と言っても待ってはくれないだろう。空中給油はできても空中充電はないな。燃料電池を待つしかないのか。などと思索を浮遊させながら気がつけば16:30.

そろそろ撤収か、とルンルン気分で山を降りJimnyに乗る。キーをいれイグニション。反応がない!前照灯SWが入ったままだ。一瞬固まる。トンネルを出てから切るのを忘れていたんだ。そういえば、メルセデスもフォレスターも暗くなれば自動点灯、明るくなれば自動消灯。エンジンを切ればOFF。そもそも前照灯をON/OFFする習慣がなくなっている。うかつだ。まずは落ち着いてロードサービスに依頼。国道から1kmほど入った林道でも来てくれそうだ。しかしながら、クロカン仕様のJimnyがロードサービスとは情けない。人は助けても、助けられたくない。車は坂に向かって上り方向に止まっている。川沿いの林道でバックで転がして押しガケは怖い。方向転換をしようとするがタイヤが轍に沈んでいて、とても前には動かない。周りの地形を読みながらバックで方向転換。5回ほどのスイッチバックでやっと転回。日頃のトレーニングの成果だ。さて、あとは転がして飛び乗るのみ。左手は谷。落ちたら笑いものだ。慎重にハンドルを切り転がす。飛び乗る。徐々にJimnyはスピードを上げて林道を転がってゆく。クラッチを切り3速に入れ繋ぐ。あっけないほど簡単にエンジンはかかった。車の押しがけは40年前のISUZUベレット以来だ。自力で脱出してこそサバイバル。ちょっと自信がついたが腹ぺこの1日でありました。

2009年5月15日金曜日

山小屋プロジェクト。Water Valley #21:













事件発生:獣出現
小屋も完成、樵も小休止で「目に青葉」の季節到来。懸案のトイレの建設に着手。基本はやはり安定した平面を作ることだ。小屋周辺地区からある程度離れ、谷の林道からも目立たない立地となると意外と難しい。まず、立地を決め平面は人為的に作ることに決定。例によって単管足場で作るのが安心感もあり確実と部材を購入して運び込んだのだがジョイントが不足。京北町のDIYまで15分と解ったので買いに行くこととなった。時間は11:30.昼食を取ってから行くか、先に行くか迷ったのだが、腹ごしらえをしてから行くこととなった。コンビニ弁当を食べ、ダッチオーブンでできた焼き芋、焼き玉ねぎ、焼きりんご。やはりうまい。調味料不要。焼き芋は1個オーブンの中に、ベイカリーでかったチーズケーキデニッシュとヴォストーク、名物草餅は帰ってきてのお楽しみに椅子の上において出発。さすがに、田園地帯のDIYはこの手の品揃えは充実。部材も入手、新緑のドライブもも快適とルンルン気分で帰ってきたところ何か様子がおかしい。

アレ!!リンゴがバッグから転がり落ちてかじった跡がある!アーーーーー。おやつに食べようと思っていた名物「草餅」がない!!!空パックが転がっている。アーーーーー。楽しみにしていたデニッシュがない!!!!たった1時間の隙にやられた!熊はいないそうなので、猪か鹿のようだ。ひょっとしたら「こんなうまいもん初めてやー」と大喜びで食べていたのだろうと思うと悔しい!リンゴは一かじりで残しやがって。オーブンの中に残して行った焼き芋は蓋が重くてあきらめたようで無事。弁当を食べていっていなければこちらが食いっぱぐれているところだ。世界は僕たち人間だけが生きているんじゃないんだ。この山の原住者である彼らは僕たちが騒々しくしている間。きっと遠慮してくれているんだね。