2008年10月28日火曜日

山小屋プロジェクト:WaterValley#7 2008.10/28







トラス搬入、壁構造制作、棟上げ(10/30)いよいよ2X4らしい工事に突入。プラットフォーム上で妻側の小さいほうの壁から制作。現設計では一方のみドアだが、両側にドアをつける様に変更。2X4の部材とコンパネの切断が必要だが、充電式丸のこが威力を発揮。切断は全く苦にならない。テクノロジーの勝利だ。コンパネとスタッドの接合もインパクトドライバーで楽勝だ。水平面で組んだパネルを垂直に起こすのはさすがに一人では困難、E氏に感謝。4枚のパネルを組むと、とたんに家らしくなる。モチベーションが上がったところで一挙にトラスを接合し、梁を接合。オー!これは家だ!!と言う感じになる。今日はここまで。あたりはもう暗い。山は平地より30分は日暮れが早い感じだ。物(知的制作物も含めて)を作るのは、なんとも言えない達成感がある。金融工学では味あう事のできない醍醐味だ。アメリカという国は、マークロソフト、グーグルといった素晴らしい企業があり、バイオや医学、宇宙工学の分野など素晴らしい世界位置の知性を集約した国なのに、どうして、発見と創造の感激を大切にしなくなってしまったのだろう。ウオール街が政府を運営し、新古典派が闊歩しだしたのはいつからだろう。わが国のフリードマンの伝道師たるTさんも最近はめっきりマスコミには登場しない。そうそう、アイスランドは国ごと倒産の危機だそうだ。吹田市、所沢市や青森の規模の漁業の国があっという間に日本の2倍弱の一人当たりGDPに躍り出ること自体、不思議と思わない感性が異常だ。サムライ債等の債権もあることだし、この際債権のかたに領土を日本に参入し、首相と閣僚の過半数を日本から派遣して....と言うような訳にも行かない。翻ってみれば、異常な低金利を放置した我が国の無策ぶりにも責任の一端がないわけではない。そういえば、自国通貨が安い事を期待する製造業や政府も異常だ。自国通貨はまさに国の力の反映ではないのか。ホテルのバーで会合を重ねている君!!君のことだよ!マンガを捨てて、山の自然の空気でも吸って反省したまえ。

山小屋プロジェクト:WaterValley#6 2008.10/28


プラットフォーム防腐処理、森林組合 北山杉板調達(10/28)プラットフォームの防腐処理を行う。30分程で完了。防腐剤を缶からコンパネにバシャッとぶちまけて刷毛で伸ばすという横着な作業。塗ること自体はそれほどの手間ではない。ペンキ屋さんの仕事を見ていても、養生とマスキングに多くの時間を費やしており、その精度が仕上がりの半分以上をしめる。山ではこれが不要な分楽だ。 さて、弁当も食べたし天気もイイ。爽快な気分で帰路に就くが、途中「おもろい木」という店?に寄り道。切り株や曲りくねった木や板を売っている。元は北山杉の磨き丸太を製造していたそうだが、銘木市場の低迷から数年前に転向。もっぱら変な木を専門にしたらそこそこ商売になりだし、建築家、工務店、茶道家などがわざわざここまで買いに来るそうだ。木材の世界もグローバル化で国産材は低迷だが、変な木=個性はが存在感を増しているのかも。規格品、汎用品は価格競争にさらされるがこの世界はそれがない。「Only One」の存在意義だ。(個人的にはナンバーワンの方が好き。オンリーワンは下手をすると負け犬の苦しい存在証明の麻薬になる危険性を孕んでいるから。だが、こんなオンリーワンはいい) ここのご主人に京北町の製材所を紹介されたので行ってみた。山間に製材業者と森林組合の製材所がある。こんな世界があるんだ。多少安くしてくれそうなので、野路板は北山杉に決定。今日中に運んでくれると言うのでトラックを先導して又山に戻る。山はもう暗い。森林組合の若い衆は、泣きながらも約束と20mほどの山の斜面を6往復。途中で足元が見えず「ギャー」という悲鳴が闇に木霊する。僕一人の力ではとても無理。感謝。

2008年10月26日日曜日

山小屋プロジェクト:WaterValley#5 2008.10/26


トラス完成(10/26)壁の上に屋根を乗せるための三角形。精度を要求されるパーツはやはり我が家のガレージ。2X4を45度の角度で多数切断するとなると100Vの本格的電動丸のこが必要。製作時間5時間。アクリルを張ると塗装が出来なくなるので今のうちに行う。これならJimnyのキャリアに積めそうだ。

2008年10月22日水曜日

山小屋プロジェクト:WaterValley#4 2008.10/22


プラットフォーム完成(10/22)E氏は上等のインパクトドライバー持参。僕のは「made in XhXXXXa」の廉価品充電式ドライバー。作業効率は歴然と違う。やはり、値段だけのことはあると実感。

2008年10月17日金曜日

山小屋プロジェクト:WaterValley#3 2008.10/17


基礎完成(10/17)ブロックと足場用単管で基礎を建設。E氏の協力を得て半日で完成。次はこの上にプラットフォーム(床)が乗る。構造用合板と2X4の運搬輸送が課題だ。これは便利屋さんの若い連中に依頼。水準もOK。この上に小屋が乗るのだと実感が湧く。

2008年10月11日土曜日

山小屋プロジェクト:WaterValley#2 2008.10/11


コーナンで直管足場とアジャスタブル・ベースを発見。これで、まずは戦闘開始だ。(10/11)

2008年10月1日水曜日

山小屋プロジェクト:WaterValley始動:2008.10.01


以前から山小屋をつくるのが夢だった。サラリーマンを辞めた時の生活の理想のリズムは、週4日は自分の事務所に出社、1日は山にこもって本を読む、土日は休む、月1回は東京など京都とは違う都市の空気を吸う、だった。そのために欲しかったのが山小屋だ。場所は京都市内(市街地)から車で30分のaterValley.時々、デッキチェアと一冊の本を持って行く秘密の場所だ。昔一度、間伐材で丸太小屋を作ろうとして挫折したことがある。その前は、山の管理人の老人がトタンぶきの軽微な小屋を作っていた。林道から15メートル程上がった、道と河が見える北斜面。息子がちいさい頃は、よくBBQをしたり、テントを張って一夜を明かしたこともある懐かしの場所でもある。
 きっかけは、雑誌に2X4で小屋を作ったと言う記事を見つけたこと。これなら一人でも出来そうと思った(誤解した)のが事の始まりだ。
制作記事との大きな違いは
1.フラットな都会の地面vs山の斜面=アジャスタブルで後にもレベル調整が可能な基礎のテクノロジが必要
2.電気が使えるか否か=効率を上げようとすると充電式工具が必要(インパクトドライバー、丸のこ)3.トラックで搬入できるか否か=ロジスティクス問題(四駆のウインチと滑車でリフトアップ)現在のところこんなところだ。多分、想定外の難問見込み違いは後からマダマダ出てくるのだろう。論理的には以上だが、
「精神的にやるぞ!」+「理解者(妻)」+「協力者(とその奥方)」+「時間」+「資金」経営と同じだ。
松下幸之助はしばしば「感謝の心」と言ったがそうなんだろう。
ふと、考えた。山小屋もお金をかければ出来てしまう。しかし、どうしても「心」が欠落してしまう。「俺は資金があるんだ。なんでもできるぞ」と言うところには何か足りない。もっと「サブプライムと金融工学」に飛躍すると「集めたお金」=「出資者」との心の繋がりを見ることは難しい。融資を頼みに行って貸してもらえた、貸す側も事業計画をみて資金回収できるとみた。そんな人間関係。真の事業家とバンカーがいない悲劇だ。 恐慌と山小屋?とにかく、「やるぞ」